大 念 仏 | |||||
四日市市の日野地区に伝わる大念仏が8月13日〈金〉に行われました. 8月13日は,東日野の西覚寺から西日野の顕正寺へ.15日は西日野の日野神社から東日野の西覚寺へ練り込みがおこなわれます. この行事は,2007年の大四日市祭りに東日野・西日野の大念仏を拝見させていただいたときから,地元で見たいと思っていた行事で,今年実現できました. ただ,ネットで調べても開始時間がわかりません.観光協会へ問い合わせをしようかと思っているとき,四郷地区市民センターのホームページに『13日が西覚寺で19時から,15日が日野神社で17時から』の記事を見つけました.西覚寺は近鉄八王子線『西日野駅』から歩いて,10分足らずの距離にあるので,17時01分近鉄名古屋駅発の急行に乗車. 四日市の駅での乗り換えは,いったん改札を出て八王子線のホームへ. しばらくすると電車が入ってきます.名鉄の電車などに比べると,二回りほど小さい電車です.しかも,驚くことに冷房が入っていません.今時冷房のない電車なんて…と感心しつつ西日野駅まで3駅.8分です. 駅を出てそのまま進むと,ちょっと広い川沿いの道に出ます.右に回ってそのまま川沿いの道を歩いて行くと『日野神社』の看板が.「あれっ??おかしいぞ.」地図とコンパスで確認してみると,やはり間違っていました.今来た道を引き返して,バス停のすぐ横の道を北の方へ廻ります.つまり,駅を降りて,そのまま進んで川沿いの道を右折.最初の信号(バス停がある)を右折します. 道なりにしばらく歩いていくと,太鼓の音と鉦の音が聞こえてきます.音を頼りに狭い道を入っていくと,西覚寺が見つかりました.境内では大きな太鼓と鉦.それにホラ貝の練習をしていました. 少し回り道をしたのですが,18時少し過ぎに到着.山門脇で名古屋駅で買ってきたおにぎりで夕食. 7時少し前になると,境内が賑わってきます.小学生位の子どもたちも笛を持って集まってきます. 大きな太鼓は十数人,大鉦は二十数人で担ぎ上げ,打ち手が打ちながら境内を回ります. それが済むと,山門から出て顕正寺に向かいます.道行きの時も担いでいくのかと思っていたら,太鼓も鉦も木製の立派な台車に乗せて引っ張っていきます.もちろん,太鼓・鉦をたたき,笛・ホラ貝を吹きながらの道行きです.途中小休止があって,約40分で顕正寺へ.山門の前で再び担ぎ上げて境内に入ります. 約30分境内をまわった後,西覚寺へ戻ります. 戻ってからは特に行事もないと云うことなので,帰りの電車に合わせて,顕正寺を出たところで,ご無礼することにしました. 西日野駅の自動券売機は,シャッターが降りていて切符を買えないので,四日市の駅で精算.西日野から220円です.四日市から名古屋までの切符が610円.ええっ〜〜!!だって,来るとき,名古屋から西日野駅までの切符を買ったら,630円だったのが,帰り区間を分けて買ったら830円.200円も違うんですよ!!ちょっとね〜〜〜〜 とあきれながらも,金山22時42分の終バス一つ前に乗れました. でも,地元で見られて大満足.15日は夕方5時からなので,また違った雰囲気の中で行われるんでしょうね. 日野の「大念仏」は大太鼓や大鉦の打数で念仏を表現します.道行きでは「南無不可思議光如来」を表す9打を.境内では「帰命尽十方無碍光如来」を表す10打を打ち鳴らします. 起源は元亨元年(1321)東福寺の僧が,西日野町の西明寺(現在の顕正寺)の境内に起こった魔障を密法で鎮圧した故事に倣って行われたものですが,その後は五穀豊穣も併せて祈念するようになったといわれています. 四日市市の無形文化財に指定されています. 西覚寺はこちら→Map 「山車とまつり」もご覧ください.画像がたくさんあります.→「大念仏」 |
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