長太の鯨船行事
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2014年10月11日(土)三重県鈴鹿市長太(なご)の飯野神社で鯨船行事が行われました。
ネットで検索してみたのですが、10月11日(土)、12日(日)の二日間行われること。鈴鹿市長太地区の飯野神社から11日の朝8時に出船して、地区を廻って12日の夕方6時半に入船すること。しかわかりません。
まあ、行けば何とかなるだろう。と、近鉄名古屋駅を10時21分発五十鈴川行きに乗車。途中四日市で普通列車に乗り換え11時14分長太ノ浦駅到着。
地図を見ながら飯野神社に向かいます。途中アスファルトに鯨船と思われる轍を発見。2本になったり4本になったり。左右に分かれたところもあったのですが、運を天に任せて、飯野神社方向と思われる方に歩いて行くと、大きなお寺。宣骼宸ナす。地図を見ると、このお寺の直ぐ南が飯野神社です。
案の定。神社には誰もいません。仕方がないので、轍に沿って西の方へ向かいます。近鉄の線路を越えて更に西へ。途中で祭の法被を着た小学生にあったので、聞いてみると『私たちも今から探しに行くところ』ということ。でも、『1時半には、公民館で昼休みということなので、ここに戻って来るはずだけど』
一瞬、公民館で待とうかとも思ったのですが、まだ1時間半以上もあるし、もう少し探してみようと、今度は南の方へ。
しばらく歩くと、笛の音が。やっと見つけました。ほぼ12時。工場の敷地内で鯨と船が演技をしているところでした。
そこからは一緒について歩きます。寄付をしてくれた個人やお店、会社などで、演技をするようです。
1時少し前。公民館に到着。yoshikも近くのレストランで昼食。約1時間の休憩。
昼からもついて歩くことにしました。稲刈りのすんだ田んぼの中の道を歩いたり、車が沢山通る県道を歩いたり。
6時半の神社への入船までついて歩くのは、ちょっとしんどいので、3時少し過ぎご無礼してきました。

この鯨船行事は、四日市市、鈴鹿市など北勢地方に集中する民俗文化財で、鯨の発見と追跡、鯨の反撃、銛打ちなどの伝統的な捕鯨習俗を風流行事の中に取り入れた行事です。鯨突きが象徴する漁業が、漁村にもたらす豊かな生活を祈念し祝福する行事として特に重要視されています。
長太の鯨船行事は、8月の飯野神社の天王まつりに、余興として奉納されていたもので、かつては馬場の「天王丸」、四ッ谷の「長一丸」の二地区で行われていましたが、四ッ谷は明治24年に廃絶してしまい、馬場のものも戦時中や、戦後の一時期休止していましたが、平成3年に24年ぶりに復活し、現在では保存会が中心となり、天王まつりの余興としてではなく、独立した祭礼として行われています。
平成4年鈴鹿市の無形民俗文化財に指定されました。

「山車とまつり」もご覧下さい→長太の鯨船行事
飯野神社はこちら→鈴鹿市長太旭町1-11(Map)
長太公民館はこちら→鈴鹿市北長太町(Map)
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