愛知県津島市 津島宿まつり
 2003年10月5日(日)愛知県津島市の『尾張津島秋まつり』が行われました.午前中に行われた神守町のまつりに曳き出された山車の様子をご覧ください.
 名鉄津島駅から約5km東方(名鉄バス約10分.東神守下車約300m東)神守町一里塚跡にこの地区の山車3輛が集まりました.
 この祭は文化年間(1804〜1818)に憶感神社,穂歳神社で大豊作の年や特別な奉祝行事があった年に限って行われていました.昭和30年神守村と津島市が合併したのを機会に,それまで不定期だった祭りを10月第1日曜日に行われていた「津島秋まつり」に合わせて行われるようになりました.
 津島の山車は基本的には「名古屋型」ですが,神守の山車は「津島七切型」といわれる「七切」「今市場」「向島」の山車より大型で前棚があり「名古屋型」と「津島七切型」の中間的な形式です.上の画像のようにしだれ柳の枝に無数のピンク色の造花を飾っています.また,他の津島の山車より大型であるため「車切り」は行われません.すべての山車が「津島市無形民俗文化財」に指定されています.

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『上町』の山車
大将座には中国三国時代の蜀の武将関羽.中山のからくりは小唐子が大唐子に肩車されて横棒にぶら下がり,お囃子に合わせて前回転したり後回転したりしてまた元に戻るもの.
No02:輪縣は前後にも備えられている.また,梶棒はあるのだが,方向転換は中央の小さな車輪につけられた舵取りで行う.
No03:上山は大将座のある上山とからくり人形の中山に分けられている.
No05:大将人形は関羽
No06,07:右手に榊,左手に桶を持つ前人形.舌を出し目も変わる
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No08:蓮台の上で遊ぶ小唐子
No09:小唐子を肩車させる大唐子
No10:大唐子に肩車をしてもらって横棒にぶら下がる小唐子
No11〜12:前回転したり後ろ回転したりして遊ぶ小唐子
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『南町』の山車
大将座には白鹿をつれた白髪の寿老人.中山のからくりは片手にばちを持った小唐子が大唐子の肩につかまって大唐子の持つ団扇太鼓をたたいたり,梅の木にぶら下がったりして遊ぶというもの.前人形は烏帽子に白装束で御幣を持つ
No16:眉毛が長いので不気味に見える寿老人.画面右下に白鹿の顔が見えています
No17,18:烏帽子に白装束.御幣を持つ前人形
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No19:逆立ちをしたり梅の木にぶら下がっる小唐子
No20:片手に団扇太鼓を持ってたたきながら遊ぶ大唐子
No21,22:大唐子の肩に止まった小唐子
No23,24:梅の木にぶら下がって遊ぶ小唐子
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『中町』の山車
大将座には中国の詩人林和靖.中山のからくりは両手に撥を持った大唐子と,片手に撥を持つ小唐子が梅の木に逆立ちをして太鼓を叩いて遊ぶというもの
No27:大将人形である林和靖
No28〜31:前人形は采振り人形
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No32,33:片手に撥を持つ小唐子
No34,35:大唐子と小唐子
No36:両手に撥を持ち梅の木につり下げられた太鼓を叩く大唐子
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参考文献:津島町史
       尾張津島まつり Guide Book
       「まつり」64号
       市政のひろば つしま 等