岐阜県美濃市 美濃まつり
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岐阜県美濃市の「美濃まつり」が4月9日(土)10日(日)の二日間行われました.そのうち10日(日)の八幡神社に集まった山車や練り物の様子をご覧ください.
このまつりは元は『上有知祭』といわれ,寛永11年頃から今のように山車や練り物が作られにぎやかになったと言われています.山車はいずれも江戸時代に制作されたもので,基本的には「名古屋型」です.
練り物は桃太郎やカラス天狗,花咲じじいなど昔話に題材を取ったものが多くありました.全国的に見て,この美濃まつりのように山車と練り物の両方が残っているのは珍しいということです.

長良川畔の桜
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No01〜04:八幡社の鳥居下で行われた獅子舞
No05:獅子屋形です
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No06〜07:ちょっと変わった形の獅子です.これは舞いは行いませんでした.
No8:これも獅子屋形です
No09〜11:八幡社の参道に続々と練り物や山車が集まってきます
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No12〜16:常盤町の靱車.明治13年名古屋の富津町より譲渡され,直後に修理されました.上山には大将人形とその前に猿回しと猿の人形.前棚には采振り人形ではなく老人が置かれています
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No17〜18:米屋町の練り物.桃太郎の鬼退治.
No19〜20:相生町の舟山車.明和9年(1772)名古屋の末広町から譲渡され,直後に大改修されました.神宮皇后と武内宿禰の人形が乗っています.
No21:魚屋町のカラス天狗の練り物
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美濃まつりの舟山車以外の舟形の山車はここをクリックしてご覧ください
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No22〜23:古川町の布袋車.明治25年市内の魚屋町より譲渡されたものです.上山には布袋人形を乗せている2層式の山車です
No24〜25:永重町の練り物.上部に舞楽万才小人形を置いた傘鉾
No26:広岡町の花咲爺山
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No27〜29:新町の聖王車.人形の箱書きに享和2年(1802)の墨書が残されています.明治27年市内の港町から譲渡されたものです.前棚には唐子の采振り人形があり,名古屋型に近いですが上山は大将人形のみで,外輪式ですが輪が大きく輪掛がありません
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No30〜33:殿町の鼎車.明治36年岐阜市白木町より譲渡されました.この山車も名古屋型に近いです.からくりは謡曲の三輪から題材が取られており「三輪車」とも言われます
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番外編
住吉型川港灯台:高さ9m.江戸末期に建てられたと言われています.上有知(こうずち)湊は長良川の川舟による物資輸送の拠点として栄えました.県指定文化財です.同じような住吉型の燈台は大垣市にも見られます 美濃橋:橋長113m,幅3.1m.長良川に架けられた現存する日本最古の近代吊り橋.大正5年(1910)に完成したもので国重要文化財です.
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参考資料: 岐阜県の祭り屋台
美濃民族 第102号
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美濃まつり以外の獅子舞は右のサムネイル画像をクリックしてご覧ください
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