2007年2月4日(日)愛知県新城市七郷一色黒沢の阿弥陀堂で「黒澤田楽」が行われました. 黒沢は静岡県との境の標高300〜500メートルの山腹に点在する7戸の集落です.六所神社鰐口に明応九年(1500年)「黒澤住人源左近」の銘が見られることから,その頃には集落があったと思われます. 田楽はいつ頃から行われたか定かではありません.現在見られる一番古い田楽帳は文化十三年(1816)のもので,明治の中頃には静岡県の渋川,熊,浦川:愛知県では七郷,大野,山吉田,長篠方面から多くの人々が参詣に訪れ,大いに賑わったようです. 第二次世界大戦の頃には,人手不足で中止のやむなきに至ったそうですが,昭和28年には復活し,昭和53年に田峯,鳳来寺と共に「三河三田楽」として,国の重要無形民俗文化財に指定されています. しかし,近年では,林業不振のため若者の多くが集落を去り,残った高齢者,七郷一色小学校の先生方と生徒さん方で支えられてきましたが,小学校も生徒が極端に減り平成14年には東陽小学校に統合されてしまいました.平成16年からは,田楽に関心を寄せる先生方と生徒さん達で篠笛教室が開設され,田楽に参加するようになり,何とか続けられています. といっても,この年からは「おこない」を5人で行わざるを得ない状況に追い込まれ,近い将来絶えてしまうのではないかと心配されます. |
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