長野県下伊那郡阿南町・伊豆神社 新野の雪祭り
2008年1月14日(月)〜15日(火)に長野県下伊那郡阿南町新野で「新野の雪祭り」が行われました.この祭りは,伊東家の先祖が鎌倉時代に,伊豆から流れてきて,春日大社の薪能を伝えたのが始まりとか,室町時代に伊勢の国から関盛国が,田の神送りを伝えたもの.とか云われています.
大正時代の終わり頃,この祭りを見に来られた折口信夫氏が,「雪祭り」として学界に紹介され,それ以降この「雪祭り」が祭りの名称として,広く知られるようになりました.
祭りは一月一日の「門開き」で始まり,「くりや入り」・「面おろし」・「お下り」…と三〜四日前から伝統に則り諸準備が行われます.
本祭りの十四日は,午前中伊豆神社で「松明こしらえ」を行い,午後四時頃「お上り」が始められ,いわゆる「雪祭り」が始まります.
伊豆神社では,「神楽殿の儀」・「大松明起こし」・「伽藍様の祭り」と続き,午前一時過ぎ庁屋の板壁を薪で叩きながら「ランジョウ ランジョウ」と大声で叫び,小松明を舳先に付けた船によって大松明に点火されると,いよいよ「幸法」が登場します.「茂登喜」・「競馬」と続き,明け方には「天狗」が登場し,「鍛冶」「田遊び」で,〈眠い!煙い!寒い!〉といわれる「雪祭り」がおわります.
日本の伝統芸能の源とも言われ,国の重要無形民俗文化財に指定されています.
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雪祭り_その1 雪祭り_その2 雪祭り_その3 雪祭り次第
お上り/神楽殿の儀/大松明起こし/伽藍様の祭り/中啓の舞/乱声/松明点火/庭開き 庭開き/幸法/茂登喜/競馬/お牛 翁/松影/正直切り/海道下り/神婆/天狗/八幡/志津目/鍛冶 .
    
参考資料: 阿南町誌(下)