静岡県牧之原市蛭ヶ谷・蛭子神社 蛭ヶ谷の田遊び
2009年2月11日(水)静岡県牧之原市蛭ヶ谷の蛭子神社で「蛭ヶ谷の田遊び」が行われました.
『田遊び』というのは,全国各地に見られますが,「里田打ち」「田打ち」「稲刈り」など農耕の様子を擬似的に行い,子孫繁栄・五穀豊穣を神に祈る予祝行事で「田楽」とか「御田」などとも言われています.
この蛭ヶ谷の田遊びの特徴は,太鼓・笛などのお囃子は一切用いられず,「矢納め」から「稲刈り」まで唱えごとと唄のみで進められていくことです.中でも,四方切りの本太刀の振りから杵振りまでは,唱えごとも唄もなく,ゆっくりとした動作で,約一時間半.淡々と進められていきます.
蛭ヶ谷の田遊びが,いつ頃から行われていたかを示すものは残ってはいませんが,鎌倉時代頃には行われていたと考えられています.
静岡市の無形民俗文化財に指定されています.

感想,蛭子神社の地図などは「お祭り見てある記」をご覧ください→「蛭ヶ谷の田遊び
その1 その2 その3 次第
矢納め/ほた引き/里田打ち 四方切り
本太刀の振り/本太刀の振りもどき/長本太刀の振り/本長刀の振り/杵振り/
田打ち/牛ほめ/麦搗き/魚釣り/田植え/稲刈り .
.
「蛭ヶ谷の田遊び」以外の田楽系の祭りは,右のサムネイル画像をクリックしてください
参考資料: 「蛭ヶ谷の田遊び」:竹内次郎著
「蛭ヶ谷の田遊び」
静岡県牧之原市教育委員会